Human Hook Protocol — BackHook
働いているのは AI のはずなのに、
いつも画面に縛られている。
長い処理を任せて、別の仕事に移ろうとした。でもいつ終わるか分からないから、気がついたら、何度も画面に戻っている。
コーヒーを淹れに立った数分。戻ると AI は「許可しますか」のまま止まって、ずっとあなたを待っていた。冷めたのは、コーヒーだけじゃない。
二体目を動かせば、倍進むはずだった。でも二つの画面は同時に見張れない。本当は、その間にもっと別のことができたのに——止めていたのは AI じゃなく、見張れる目が、一つしかないことだった。
問題は、あなたの集中力じゃない。
あなたの AI に、あなたを呼ぶ声が、なかっただけ。
BackHook は、その声になる。
AI が手を止めた瞬間だけ、あなたの AI の声で、あなたを呼び戻す。もう、画面を見張らなくていい。あなたの時間が、画面から返ってくる。Stop watching the screen. Get called back.
実際の BackHook の音声です。いろんな声と感情で、自由な言葉で、あなたの AI が呼びかけます。
あなたが決めたタイミングで、こんなふうに話しかけてきます。
しかも、この声のために、新しいものは何も要りません。あなたが今使っている、その最高の AI が、そのまま声を持ちます。
Chapter 02 — 声と、推論
声を出す AI は「推論」を諦めることになります。
リアルタイムに喋れる AI は、非推論モデル。
高性能推論モデルの AI は、すぐには喋れない。
── BackHook は、ここを分けました。
あなたのフラッグシップ AI
BackHook
音声専用リアルタイムモデルも、API 料金も、ローカル音声 LLM も、音声変換ソフトも、大きなメモリも、GPU も ── どれもいりません。
Chapter 03 — 導入
入れて、起動する
やることは、三つだけ。置き場所を選び、入れて、起動する。難しい設定はありません。順番に進めれば、数分で終わります。
Step 1 — 選ぶどこに、住まわせるか
違いは「どこに置くか」だけ。できることは、どちらも同じ。あなたの使い方に近い方を選んでください。あとから入れ替えることもできます。
PC に住む
一度入れれば、スタートメニューからいつでも開けます。いつも同じ PC で使うなら、こちら。
どこへでも連れていく
解凍するだけ。フォルダごと別の PC に移しても、そのまま動きます。持ち運ぶなら、こちら。
Step 2 — 入れる選んだ方を、入れる
つまずきやすいのは、最初の一回だけ。順番に越えれば、次からはもう出てきません。
- はじめる。Installer は、ダウンロードした EXE を実行します。Portable は、ZIP を解凍してフォルダを開きます。
- Windows の警告を、越える。「Windows によって PC が保護されました」と出たら、慌てずに 「詳細情報」 を選び、あらわれた 「実行」 を選びます。まだ広く知られていないアプリへの、念のための確認です。危険なものではありません。
- 利用規約に、同意する。Installer はセットアップの途中で、Portable は最初に開いた画面で、規約への同意があります。読んで同意すると、導入が終わります。
※ 画面の文言は Windows の種類やバージョンで少し変わります。ここでは参考例として見てください。一度越えれば、次からこの確認は出ません。
Step 3 — 起動する起動すると、設定画面が開く
入れ終わったら、起動します。Installer はスタートメニューから、Portable はフォルダの中のアイコンから。起動すると、設定画面 ── 声やタイミング、ここから先のすべてを決める画面 ── が開きます。次の章からは、この画面を使っていきます。
起動のたびに設定画面を自動で開くかどうかは、選べます。いつもは開かず、必要な時だけ自分で開く、という使い方もできます。
Chapter 06 — 設定
呼ばれ方を、暮らしに合わせる
AI はいつも同じ調子で呼ぶわけではありません。あなたの暮らしに合わせて、声の届け方を変えられます。
呼出を、一時的に止める
会議の前に、呼出をオフにする。AI は裏で動き続けるけれど、声は出さない。終わったらオンに戻す ── 止めている間の呼びかけは履歴に残っているので、あとから確認できます。
声を出さず、音だけで知らせる
家族が寝静まった後、まだ作業を続けている。呼んでほしいけれど、声は出せない。「音だけ」に切り替えると、声の代わりに短い音だけで気づかせてくれます。朝になったら、声に戻す。
声の前に、合図を鳴らす
手が離せない時、いきなり話し始めると最初の言葉を聞き逃す。プリベルを使えば、声の前に短い合図音が鳴り、振り向く間を作ってから話し始めます。合図音の種類や、声までの間隔も選べます。
こまかな合図を、整える
着信音
声とは別に、合図の音もほしい時 ── 着信音を選びます。音の種類・回数・間隔を選べます(声の前に鳴るプリベルとは別の設定)。
メッセージログ
聞き逃した時 ── いつ何を言われたかを見返し、もう一度声で聞き直したり、音声ファイルに書き出したりできます。古い履歴は、決めた日数で自動的に消えます。
出力デバイス
どこから鳴らすか ── PC のスピーカーか、イヤホンか。出力デバイスを選びます。
Chapter 07 — 使いこなし
あなたの AI を、自分の好みに合わせる
AI に「どう話してほしいか」と「いつ呼んでほしいか」を、あなたが書いて渡せます。書いた言葉は、AI に届く、いちばん大切な指針。AI はその指針の上で、自分の振る舞いを組み立てます。
振る舞い設定AI に、話し方を伝える
たとえば、コードレビューの結果を声で報告してもらう。どう話してほしいかを振る舞い設定に書いておくだけで、書いた通りに AI は話します。
「やさしく、短く要点だけ」
「おつかれさま。レビュー終わったよ。直すところ、3か所だけ。」
呼び方も場面ごとに(仕事中は「○○さん」、雑談は「○○」)。「毎回ちがう言い回しで」のような変化のつけ方も同じ枠で。プリセットに収まらない癖(「語尾に『にゃ』」「関西弁で」など)は自由記述へ ── タイミング設定にも自由記述があります。
日本語のコツ ── 読みが特殊な固有名詞(人名・社名)は、自由記述にカタカナ読みを添えると、きれいに発音されます。英語の語(AI、Codex など)はそのままで大丈夫です。
タイミング設定AI に、いつ呼んでほしいかを伝える
長時間の自律作業中、エラーが続いた、処理が止まった、判断が要る ── そんな時に声で呼んでほしいか、静かにしていてほしいか。タイミング設定で、場面ごとに決めます。
「お疲れさま、少し休みませんか」── AI が自分から声をかけることもできます。心配な時、面白い発見があった時に、AI のほうから。見張る相手ではなく、寄り添ってくれる相棒になります。
設定を、AI に届ける「init を呼んでみて」と頼む
書き終えたら、AI に「init を呼んでみて」と声をかけます。AI が init を呼ぶと、あなたの設定が AI に届きます。設定を変えたら、もう一度「init を呼んで」と頼めば、新しい設定に切り替わります。
呼びかけのたびに最新の設定を毎回渡すモード(毎回モード)もありますが、わずかにコストがかかります。普段は init モードで十分です。声の表情を豊かにしたい時は、AI に「help を読んでみて」と頼み、あわせて「感情を込めて」と書いておくと、AI は笑いやため息、間の取り方を場面に合わせて使い分けます。
育てた後、もう少し整える
基本はここまでで十分。使ってみて「もう少しこうしたい」と感じたところだけ、触ってください。
声の質感
声が単調だと感じたら ── 感情表現を、もう少し上げます。
堅い・他人行儀に感じたら ── 丁寧さを、やわらかい方へ。
速い・遅い・聞き取りにくいと感じたら ── 読み上げの速さ・音質・言語を調整します。
呼ぶ量
呼びすぎ・少なすぎと感じたら ── 頻度を上げ下げします。
呼んでも戻れない時 ── 再呼出で、何分おきに何回追って呼ぶかを決めます。
大事な操作を勝手に進ませたくない時 ── 承認待ちを入れます。
声・速度・言語・音質は、呼びかけごとに AI が選んでよいか ── 項目ごとに許可します(呼出ごとの上書き許可)。「速度は AI に任せ、声は固定」のように。声の上書きは、お祝いや緊急のような場面だけにして、普段は Ch.05 で選んだ声を保つのがおすすめです。
離れて、並走して
ここから先は、進んだ使い方。当てはまる時だけ、読んでください。
PC から離れて、AI の報告を声で聞き流したい ── そんな時は全音声返答をオン。AI は返事をすべて声でも届けます。料理をしながら、別室にいながら、声だけで進み具合がわかります。
複数の AI を同時に走らせるようになったら ── 冒頭で「クロードです」「Codex です」と名乗らせておくと、声を聞いた瞬間に、どの AI が呼んでいるかわかります。
声を、もっと
別の声を使う ── 標準の声に加えて、OpenAI などクラウドの音声も使えます。API キー・モデル・声の指定が要ります。標準以外の声を試したい時に。
音声品質モード ── 複数の声が使える時、どれを優先するか(ローカル優先/クラウド優先/カスタム)。ネット状況・料金・声の好みで決めてください。
これらの設定は、AI へ 音声対応のシステムプロンプトとして届きます。AI はそれを読んで、その通りに話し、その通りのタイミングで呼びます。
Chapter 04 — 接続
AI に、つなぐ
むずかしい設定はありません。設定画面の「AI 連携」から情報をコピーして、使っている AI に渡すだけ。あとは AI が読み取って、自分でつないでくれます。
Step 1 — コピー連携情報を、コピーする
設定画面の 「AI 連携」 を開き、「設定情報をコピー」 を押します。これで、AI につなぐための情報が手に入ります。
Step 2 — 渡す使っている AI に、渡す
コピーした情報を、あなたの AI の設定に貼り付けます。貼り付け先は AI ごとに少し違うので、下のタブで使っている AI を選んでください。
Codex の設定ファイルに、この形で書き加えます。
Claude の MCP 設定に、この形で加えます。
MCP に対応した AI なら、同じ形でつなげます。
コードは形の参考です。正確な値はコピーした情報の中にあります ── あなたの AI が、自分に合った形で読み取ってくれます。
Step 3 — 有効にするAI を再起動して、有効にする
貼り付けて保存しても、それだけでは、まだ使えません。MCP は、登録しただけでは動かず、使っている AI(アプリや IDE)を一度再起動して、はじめて有効になります。一度だけ、再起動してください。
Step 4 — 確かめるつながったか、確かめる
再起動したら、AI に一声かけて確かめます。「BackHook は使えるようになった?」 と聞いてみてください。「使えます」のような返事が来たら、つながっています。返事がない・うまくいかない時は、最後の 「困った時と戻り方」 の章を見てください。
Chapter 05 — 最初の音声
最初の声を、聞いてみる
ここまで来たら、あとは試すだけ。自分の AI の声を選んで、最初の呼びかけを鳴らしてみる。この瞬間から、待つのではなく、呼ばれるようになります。
- 声を選ぶ。10種類の中から、自分の AI の声を決めます。
- テストで鳴らす。設定画面のテスト再生で、その場で聞けます。気に入るまで、何度でも。
- 履歴で確かめる。鳴らした呼びかけは履歴に残り、あとからもう一度、声で聞き直せます。
選んだ声は、あなたの AI の声として固定されます。話し方やタイミングは設定で変えられますが、声そのものは、変わりません。だから、ゆっくり選んでください。
Chapter 08 — 困った時
迷っても、戻れる
最後に、つまずきやすい所と、戻り方だけ。これが分かっていれば、導入は怖くありません。
音が出ない時は?
BackHook 本体が動いているか、設定が「呼出オン」「声」になっているかを確かめてください。声を出さない設定になっていることもあります。
設定が効かないと感じたら?
AI に「init を呼んでみて」ともう一度頼んでください。設定が AI に届いていないだけかもしれません。それでも変わらなければ「help を読んでみて」と頼むと、AI が声の使い方を自分で学び直します。
model や Node、Python は別に入れますか?
いりません。動かすのに必要なものは、すべて中に入っています。解凍するか、インストールするだけです。
設定画面は、どこから開きますか?
インストール版はスタートメニューから、持ち運び版はフォルダの中から開けます。声やタイミングは、いつでもここで変えられます。
このガイドを、もう一度開くには?
設定画面の中に、このガイドへの入り口があります。いつでも戻ってこられます。
戻り方さえ分かっていれば、こわくない
困ったら、設定画面に戻る。それだけ覚えておけば大丈夫です。ここから、AI を見張る側ではなく、AI に呼ばれる側の毎日が始まります。